伝統とは火を守ることであり、 灰を崇拝することではない。
この言葉は、
作曲家のグスタフ・マーラー氏の言葉なのだそう。
昨日、大島紬アンバサダーの飛田久美子さんから教えていただきました。
先人たちが残してくれた素晴らしいものや技術に感謝しつつ、
それを今の時代で輝くよう、さらに進化させてこそ先人への恩返しである。
これが本当の意味での「伝統」だと
私はそのような解釈をしました。
きっと先人も、その時代にはその時代の 最新の叡智や技術を生み出し築き上げてきたものだからこそ、
時代を超えて「伝統」と言われるようになったのだと思いますが、
時々「伝統を守る」という言葉は、別の意味で聞こえるときがあります。
そして私自身も、そこに固執してしまうときもあります。
でもそれはきっと本当の意味での貢献にはなっていないのかと、この言葉をきいたときに感じました。
灰を崇拝するのではなく、
その火がさらに勢いよく燃えるように・・・
素晴らしい伝統が、
今の時代で輝くようなお手伝いができればと思います。
大島紬オンライン展示会
秋葉深起子