12月25日。大島紬発祥の地が日本復帰を果たした日。

12月25日

世の中はクリスマス色に染まる中、
大島紬発祥の地である奄美大島にとっては、ある意味クリスマス以上に大切な日でもあるのです。

12月25日。奄美群島「日本復帰」の日


昭和21年。
戦後、日本本土から分離され米国の軍政下におかれた奄美大島では、
本土との交通も分離され、大島紬の生産も止まり復興も厳しい状況におかれましたが
「大島紬を途絶えさせてはならない」という強い思いにより
原料や資金の調達に尽力し、昭和25年に大島紬の生産を再開することができました。

しかし生産再開後も日本本土との交流も厳しい状況であったため、大島紬の未来に期待ができない日々が続きました。

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日本本土から分離されて8年

昭和28年12月25日。
長年にわたる群民の強い思いが実り、奄美群島はようやく日本復帰を果たすことができました。

その後、大島紬業界においても従事者たちの想像を絶する努力により
大島紬の「唯一無二の技術や質」が全国的に評価され

大島紬は、戦後の、そして日本復帰後の、
奄美大島の産業経済の発展に大きく影響を与える存在となったのです。

奄美大島の経済発展には、大島紬なくしてあり得なかった。
奄美大島にとって、大島紬はそれほどの大切な存在なのだと思います。

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そして今、わたしたちが楽しんでいる大島紬は、
幾度とない困難を強い意志で乗り越えてきたおかげで、引き継がれているもの。

大島紬が輝く理由には技術や質だけでなく、
先人の強い思いによって紡がれてきたものだからなのだと、
12月25日、今日あらためて感じることができました。

その思いに感謝をし、これからも大島紬を楽しんでいきたいと思います。

 

現在、世界はコロナ禍により様々な困難が立ちはだかっています。
未来の光がなかなか見えない中でも、逆境を乗り越えてきた大島紬の職人たちのように、
強い思いで未来へ進んでいきたいと思います。

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運営責任者 秋葉深起子

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